どうも!なまこです。
AWSにはLightsailという仮想プライベートサーバーサービスがあります。
EC2と違う点はすでに使用目的のアプリケーションがセットで用意されている点です。
例えばWordPressなどのアプリケーションが用意されており、インスタンスを立ち上げた時点でWordPressがすでにインストールされており、すぐに設定ができます。
今回は実際にLightsailでサーバーを立ち上げ、WordPressの管理画面にログインするところまでをやってみてどれだけシンプルに出来るかを試してみました。
事前準備
事前準備としてAWSのアカウトを所持していることが前提条件となります。
登録してから1年間は無料で利用出来るサービスがあるので気軽に触れてみることができます。
ただこの無料サービス、Lightsailに関しては少し注意事項がありますので後ほど述べていきます。
Lightsailを使ってみる
実際にLightsailを使ってみましょう。
Lightsailのサービスを選択
AWSにログインして、全てのサービスもしくは検索のところからLightsailを入力し、クリックします。

言語の選択が出て来ますがここは日本語を選択していきます。
すると下の写真のようにポップな画面が出て来ます。
インスタンスの作成
オレンジの”インスタンスを作成”をクリックします。

日本語に選択するとすでにリージョンが東京、アベイラビリティゾーンがap-northeast-1aに設定されています。
リージョンはサーバーが置いてあるデータセンターのある場所、アベイラビリティゾーンはその中のインターネットの住所の区域みたいなものだと思ってください。
インスタンスイメージ・プランの選択
OSとアプリケーションを選択します。今回OSはLinux、アプリケーションにWordPressの5.6.0を選択します。

その下にSSHキーペアの設定がありますが、今回は練習なのでデフォルトのSSHキーペアとしました。
インスタンスのプランを選択します。
今回は一番安い月次料金が$3.5のプランを選択します。

インスタンスの名前をつけておきます。キーなどは特に空欄で問題ありません。
オレンジの”インスタンスの作成”をクリックします。
WordPressを表示してみる
インスタンスを作成したら、名付けたインスタンスが保留中で現れます。
しばらく待っていると実行中になります。
実行中になってから1〜2分まって下図の赤枠に示すIPアドレスにアクセスしてみます。

http://+IPアドレス(今回の場合は18.183.137.35)にアクセスしてみます。
すると見慣れたWordPressのHello world!の画面が出て来ます。

wp-adminにログインしてみる
http://18.183.137.35/wp-adminにログインしてみます。
ユーザー名とパスワードを求められます。
ユーザー名はuserです。
パスワードはインスタンスに接続して確認する必要があります。
WordPressのインスタンスの画面からターミナルのようなアイコンか点三つのアイコンから”接続”を選択するとターミナルが立ち上がります。
以下のコマンドでカレントディレクトリのファイルを調べてみます。
$ ls
カレントディレクトリのファイルを調べてみると bitnami_application_password というファイルがあります。
catコマンドでファイルの中身を確認していきます。
$ cat bitnami_application_password
するとパスワードが表示されます。
こちらのパスワードをwp-adminのパスワードに入力します。
するとWordPressの管理画面にログインすることができました!

残りやること
いかがでしたでしょうか?チュートリアルには15分とありますが、仕組みをわかっていれば待ち時間含めても10分以内にWordPressの管理画面までいけると思います。
今回はWordPressの管理画面まででしたが、実際に運用するとなるとドメインの設定が必要になります。
また、デフォルトがみんなuserになってしまうので新たなユーザーを作成して、権限を委任し、デフォルトのユーザーは削除したほうがよいでしょう。
その他テーマやプラグインの導入、最新版の更新はEC2の場合と変わりません。
後片付け
そのままLightsailを利用するならインスタンスを残しても構いませんが、練習のみの場合はインスタンスを削除しておきましょう。
EC2と違い、
Lightsailはインスタンスを停止していても料金が発生します。
利用しない場合は確実に削除するようにしましょう。
注意事項
Lightsailはとても便利ですが、注意事項が何点かあります。
1つは上記に示した通り、EC2が停止すれば料金が発生しないのに対して、Lightsailは停止していても料金が発生します。
お試しの場合はインスタンスを削除するのを忘れずに実施してください。
2つめは無料期間が短いことです。
過去の記事でも紹介しましたが、EC2のt2.microであればアカウント作成から一年は無料ですが、Lightsailは立ち上げから1ヶ月しか無料期間はありません。
3つ目は自由度が低い点です。
用途に合わせてカスタマイズするのには向いていません。
また、他のAWSのサービスからは独立しており、AWSの特徴であるサービスの連携の利点を得るのは難しいです。
そもそもLightsailは目的が明確で小スケールなケースで利用するというところが利点です。
そのため、小規模のWebサービスやブログ用途としてのWordPressに向いていると考えます。
まとめ
- Lightsailなら短時間で簡単にサーバー構築可能!
- 簡単だけどその分自由度が低い
- 固定課金なので予算の設計が立てやすい
- EC2と違って停止でも課金される
- WordPressブログに向いてる?
Lightsailは自由度が低い分、簡単であり、固定課金で予算の設計が立てやすいというのが特徴です。
AWSのサービスはほとんどが従量課金であり、使えば使った分だけお金を払うシステムです。
そういった意味ではLightsailはAWSらしくないサービスです。
Lightsailを始め、AWSにはさまざまなサービスがあるので色々調べてみると面白いです。
それでは。